小学校の撮影からの帰り道、見慣れた高平山が白く輝いていた。

小さい木の芽がほのかに緑がかった白い頭を出しているのが、無数に集まって遠くから見ると輝くように見えるんだな。見え方には春を待つ人の心も多分に影響しているのだろうけど・・・萌黄（もえぎ）色というにはまだ早い、これから一斉にふくらもうとする春の気配。

さて、撮影の話＞＞

卒業アルバム撮影のテクニックをいくつかご披露。俯瞰の写真を撮るには、ロッカーに上って、更に手をのばしてファインダーを覗かずにカシャリ、芸能人に群がるパパラッチのようにすると天井から見たような写真が撮れる。

普通の集合写真では面白くないので、ジャンピング集合写真。「気持ちを一つに〜」などといいながら楽しんで撮るといい笑顔に。

年頃の子たちは恥ずかしがってカメラを向けるとむこうを向いてしまう。だからいかにも写真は撮ってないよとカモフラージュする。

望遠で遠くから狙う。タイマーシャッターにして、机に置いたカメラから離れて油断させる。奥の手は鏡を利用する。まるで盗撮みたいだけど・・・健全な写真を撮っているのだよ。