神戸研修

レポート / 小孫 七海

2024年5月17日〜18日 私たちオノコボスタッフは1泊2日、神戸弾丸研修旅行に行ってきました。

今回は、神戸に3つのスタジオを構えるTRUNK DESIGNさんへ。

その模様をレポートさせていただきます。

初日は、朝の4時に集合し、車2台に分乗し、大分と愛媛を結ぶ大分佐賀関港へ。
九四国道フェリーで四国へと渡りました。

愛媛、三崎港でじゃこカツを頬張り、香川で讃岐うどんをすすり、鳴門大橋や明石海峡大橋に絶叫して、今回の目的である神戸へと到着しました。

まずは、垂水にあるTRUNK DESIGNの事務所兼ショップである『KOBE TARUMI』へ

代表の堀内さんとスタッフのみなさんにお出迎えいただき、淹れたての美味しいアイスコーヒーをいただきながら、お仕事の紹介とショップ内で実際に販売されている商品についてお話を伺いました。

ここで販売されている商品は、すべて兵庫県の伝統ある工芸の技術を活かした製品で、お香、陶器や布製品など魅力的な品々ばかりでした。これらはTRUNK DESIGNさんが実際に職人の方達と共同で一から商品を開発、製造、デザイン全てに深くかかわり、商品化に至ったもので、自ら販売もされています。

私たちも研修中にいろいろ購入させていただきました。( いまも実際に購入したお香の匂いに包まれながらブログを執筆しています。)

次に、徒歩で垂水駅へ向かい、電車で一駅となりの塩屋町へ。

普段、車にしか乗っていないオノコボメンバーは、久しぶりに乗る電車と移動に興奮、改札ではアタフタ。

塩谷駅を出るとすぐに細い路地のような商店街が、ノスタルジックなお店が立ち並んでいました。

最近は新しいお店がオープンするなど若者にも人気のエリアだそうです。

そして、路地を抜けた先にある『PROTO』という2つ目のショップへ案内していただきました。

こちらは、築100年を超す古民家を堀内さんたち自ら手をかけ再生した店舗だそうです。

その素敵な空間に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは、活版印刷機でした。こちらは単なる展示物ではなく、今も現役で活躍しているものでした。この活版印刷機や、箔押し機を使って、開発した商品のパッケージを作られているそうで、実際にその様子も見せていただきました。

また店舗内にはTRUNK DESIGNさんが実際に開発に関わったプロダクト、店名の由来にもなっているプロトタイプ(試作品)の数々が展示されており、商品開発の過程や試行錯誤を見ることで、作り手やデザインに込められた思いを感じることができます。

その後は、同じ塩谷町にあるカフェ兼ショップである『KOBE SHIOYA』へ

ここでは週末限定で兵庫のローカルな食材を生かしたランチやカフェメニューを味わうことができ、さらに垂水にあるショップと同様にTRUNK DESIGNさんが手がけているプロダクトも販売されていました。

週末は常に予約でいっぱいになるようで、またここでは定期的にイベントを開催し、作り手と使い手が繋がれる交流の場としても愛されているようです。

3店舗をそれぞれ紹介していただいた、ツアーの最後には代表である堀内さんより講話をいただきました。

堀内さん自身の経歴や、TRUNK DESIGN成り立ち、現在の形に至るまでの経緯、そして経営に関する深いお話までを共有してくださり、オノコボスタッフも食い入るように聞きいっていました。

研修ツアー終了後は、TRUNK DESIGNさんのご好意で、交流会を開いていただき、兵庫の食材を使ったお料理とお酒でおもてなしいただきました。

明石焼きにお好み焼き、焼きそばと関西のソウルフードを存分にご馳走になりました。

スタッフの方達ともお話することができ、みなさんのお仕事の話や情熱、パワーを感じながら素敵な神戸の夜を過ごさせていただきました。

二日目の朝は、岡山へと向かい倉敷の美観地区を散策しました。

帰りは、尾道からしまなみ海道を渡り、四国へ向かいました。

亀老山展望台で瀬戸内の絶景を満喫したあとは、愛媛の三崎港からフェリーで大分へと渡り、宮崎へと戻ってきました。

到着したころには既に24時を回っていましたが、車2台無事に事故なく戻って来ることができ、素敵な旅の締めくくりになりました。

最後に…
今回の訪問で、私たちが共通して印象に残っていることは、TRUNK DESIGNさんの「すべては、作り手のために」という熱い姿勢です。表面上のデザインだけでなく、作り手のことを深く知り、本質を見抜きながら、プラスアルファで新しい価値を生み出し、地域を元気にする。

実際にクライアントさんの所へ何度も足を運ぶことで、ニーズを深く理解し、信頼を深め、あくまでもフラットな関係を築くことを大切にされていました。またマーケティングにも力を入れ、”結果にこだわる”という徹底した姿勢で日本にとどまらず海外までその販路を拡大されていました。

TRUNK DESIGNさんがプロデュースされている商品はひとつひとつに生産者の思いとストーリーが詰まっていました。独自の価値が加わることで、単なる装飾品や日用品としてだけでなく、使う人々にとって特別感な温かみをもたらしてくれるようなものばかりで、職人さん達の技術や地域の文化を支える取り組みに感銘を受けました。

オノコボが地方で仕事をするうえで大切にしていることや、クラフトやものづくりを実践しようとする姿勢など共通する点が多く、今回このような形で第一人者であるTRUNK DESIGNさんと交流できたことは、これからの仕事に対する姿勢や価値観を見直すきっかけとなりました。

TRUNK DESIGNさん貴重なお時間ありがとうございました。

 

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