今年の夏は、旅をしようと決めていた。僕だけではない、家族全員。

みんなそろって観光するのではなく、それぞれに行きたい場所に・・・できれば少し冒険チックに行き当たりばったりの旅を勧めたんだ。

高校生の兄さんは各駅停車を11日間乗り継いで、東京のや津波の被害にあった仙台、石巻まで孤独な一人旅。

妻と小学生のチビは横浜・東京へ、ドラえもんやカップヌードル、美術館、中華街、欲張りな「館」巡りの旅に。

僕は15歳の娘と多分最初で最後の父娘二人旅、6日間をかけて四国から関西を経て北アルプス、信州、湘南へ、ポンコツのワンボックスで2700キロのロングドライブ。

それぞれに、今まで経験したことのない夏を過ごしてくれたと思う。期待したほどみんなが成長したとはとても言えないけれど、いつかこの夏を思い出して、笑い合える日がくるんだろう、それだけで十分。

僕個人としては、長年のあこがれだった上高地で最高の天気に恵まれたこと、に感謝。そして、湘南の空気と波を少しだけ肌で感じることが出来たこと・・・いや、湘南はまだ続きが必要だな。

車でただ通り過ぎたたくさんの町、倉敷、神戸、彦根、岐阜、飛騨高山、松本、甲府、茅ヶ崎、そして今回は行けなかった鎌倉、逗子、葉山・・・そんな町にも未練と楽しみがたくさん残った旅でした。またいつか・・・

江の電の極楽寺駅の近く、由比ケ浜や七里ケ浜では桜貝が拾えなくなったとか、そんな話を聞いて、ちょっと須美江の浜に探しに行きたくなった。

2012年の夏、そろそろ終わろうとしている

 

 

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