まだ有りました、古いもの。「大草原の小さな家」のローラが学校に行くときに持っていた弁当(っていうかランチ?中身はきっとパンとチーズかハムかな)はブリキのバケツみたいな物でした。それにフキン的な布をかぶせて、ぷらぷら下げて登校するのです。高校生の僕にはそれがすごくかっこ良く思えてて・・・
ある日、駅の近くにあったLife Laboratory(生活実験室)という雑貨屋でみつけたこのステンレスの入れ物を小遣いをためて買ったものでした。
これが本当に弁当箱なのかは今でも分かりませんが、高校生で親元を離れていた僕は下宿先で自分で、毎日こいつに、質素な弁当をつめて学校に向かいました。下の段は、ご飯に少し醤油をかけてかてのりをかぶせたもの。上の段には粉のソースで作るゆでスパゲッティと目玉焼きくらい。学校に行けば友人が少しずつウィンナーだの唐揚げだのを分けてくれる事を知っていたので、その程度で十分だったんですね。優しい友達とそのお母さんたちに感謝、感謝!
最近になって実家の荷物の中に埋もれているのを見つけて、今は机の横の棚が居場所になっています。こいつに醤油ご飯がつめられる日は2度と無いんだろうか?などと物思いに耽りつつ、夜は更けていきます。
こんな夜更け、ランプの灯りの下でローラのお母さんは針仕事をしているのかな・・・