高い所

7、8年前まで、学校の壁画とか、トンネルの入り口の絵とかを作っていた頃は全然平気だったのだけど、最近は高い所、足場の上とか橋の上なんかが、やけに怖くなってきた。

特に、いつも肝を冷やすのが福岡都市高速のこの高架橋。海の上に架かるこの橋、アスファルトの下の鉄骨のその下に、空と海があると思うとケツがすーっと冷たくなる。昨日も「オイオイ、こんな所に道作るなよ〜」とぼやきながら、そろりそろりと通過した。

で、思い当たった事、

台が唯一苦手な事、橋をわたる事。歩道橋は特に・・・膝を曲げて、へっぴり腰で、左右を見ないで、真ん中を、ゆらさないように渡るその気持ち。よくわかる。高所恐怖症はチチゆずりなのだね。息子をなぐさめるのに、よくこう言って上げている。

「○○と煙は高い所が好き」賢い人間は地面を好むもの、なのである。

死んだばあちゃんに学生時代に良く言われていた事、「タバコは飲むな、飛行機には乗るな。」タバコは「これは飲んでるんじゃない」と理由を付けて、隠れて吸っていたけれど、東京と行き来するのにも寝台特急や新幹線を使っていたあの頃。

遺言?通り、今ではタバコもやめたし、飛行機は仕方なく年に1回くらいは乗るけれど、それでも搭乗手続きを終えて渡り廊下(って言うの?)を渡るときには、「ばあちゃんゴメン。俺もそっちに行くからね。」と死ぬ覚悟を決めている。

ただ、恐がりだっていう話。

福岡では、大きな墓苑の広告やホームページを作る仕事を頂きました。これは、徹夜で描いた完成イメージ。

海を見渡せる絶好のロケーションにあるだけに、いい写真を撮る事が必須で全てのスタートなんだけど、いつも天候に恵まれずに、無駄足をふんでいる。海がかすんでたり、黄砂で煙ってたり・・・晴れてれば良いってもんじゃないのが難しい。真っ青な海の写真が撮れるまで、あの橋を渡って通わなければ・・・お〜怖っ!

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