海の中にいるような

この事務所はもともと6畳の部屋5室の壁をぶち抜いて、天井も外してしまったがらーんとした部屋なんです。広々、天井も高くて、骨組みむき出しでカッコいいなと思っていたのですが、夏は地獄のように熱い、冬は北極のように寒い。冷房も暖房も効きやしない有様で、考えた末、プチプチのビニールを天井に張ったのが3年前。指でプチプチつぶすあのクッション材に使うビニールです。断熱効果抜群で、透明だから上にある蛍光灯の光も柔らかに通してくれる。何より風が吹き込むとそよそよと揺れるのが良い。風上の窓だけを開けているとふわーっと持ち上げって、風がやむとすーっとおりてくる。1メートル以上も上下して、まるで海の中に居るような感覚です。こんな天井は他には無いはず、大発明だと思っています。

今日も気持ちいい風が我が部屋の水面を揺らしています。


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